泣いている表情は、ただ涙を描けば表現できるわけではありません。同じ「泣く」でも、うれしくて泣いているのか、怒りで泣いているのかによって、眉や口の形はまったく違います。この動画では6種類の泣き顔を紹介しています。この記事では、それぞれの特徴と描き方のポイントを解説します。トレスして練習する際の参考にもどうぞ。
嬉し泣き

特徴 — 目を細めてやわらかく笑いながら涙を流す表情です。うれし涙は苦しさを伴わないため、眉や口には力みが入らず、穏やかな笑顔がベースになります。
描き方のポイント — 眉は下げず、目を三日月のように細く弧を描いて笑顔を作ります。涙は頬を伝う細い線で控えめに入れ、口角を上げた笑顔の形を崩さないようにするのがポイントです。
怒り泣き

特徴 — 眉を強くつり上げ、歯を食いしばるように口を開けた、悔しさや怒りが混ざった泣き方です。涙は感情の高ぶりの結果として流れているだけで、表情の主役はあくまで怒りの部分になります。
描き方のポイント — 眉を中央に強く寄せて、八の字よりもさらに険しい角度にし、口は歯を見せてへの字に開きます。涙よりも眉と口の力みを先に決めることで、怒りが伝わる泣き顔になります。
隠れ泣き

特徴 — 顔を背けたり伏せたりして、泣いているところを見せまいとする表情です。表情そのものよりも、顔を隠す仕草や後ろ姿のシルエットで感情を伝えます。
描き方のポイント — 顔のパーツを正面から見せず、横顔やうつむいた角度で輪郭の一部だけを見せます。涙は頬の輪郭からわずかにはみ出す一滴程度に留めると、隠している雰囲気が強まります。
号泣

特徴 — 目を強く閉じ、口を大きく開けて声を上げて泣く表情です。感情を抑えきれずに全身で泣いている様子を表します。
描き方のポイント — 目は線が交差するくらい強く閉じ、口は縦に大きく開けて歯や喉の奥まで見せます。眉も目に向かって強く引き寄せることで、顔全体に力が入った号泣らしい印象になります。
絶望泣き

特徴 — 目を見開いたまま涙を流す、ショックや絶望を表す泣き方です。焦点の定まらない目線と、力の抜けた口元が特徴です。
描き方のポイント — 目は大きく見開いたまま、まぶたに力を入れず涙だけを流します。口は小さく開けたまま固定し、汗や震え線を添えると、感情が追いつかない放心状態が伝わります。
感動泣き

特徴 — 目を見開き、頬を赤らめながら涙を流す、感激や感動を表す泣き方です。周囲にきらめきの効果を添えることで、心が動かされている様子を強調できます。
描き方のポイント — 頬に赤みと横線状のハイライトを入れ、目のまわりにきらめきの記号を添えます。口は小さく開いたまま驚きの余韻を残すと、感情が高ぶって涙が出ている様子が伝わります。
まとめ
泣き顔は涙の量ではなく、眉と口の形によって感情の種類が伝わります。キャラクターがどんな理由で泣いているのかを先に決めてから、それに合う眉と口の形を選んでみてください。他の表情の描き方は表情カテゴリの記事一覧へ。
