雲は背景によく登場するモチーフですが、いざ描こうとすると「ただの白いもこもこ」で終わってしまいがちです。この動画では、同じ雲を3段階のレベルに分けて描いています。手数と技術が変わるだけで雲らしさの伝わり方がどう変わるのか、レベルごとに解説します。
レベル1: かんたん

特徴 — 白一色で塗ったシルエットのみ。輪郭を大小の丸みが連なるようなでこぼこにするだけで、ひと目で雲だとわかります。
描き方のポイント — 一つの塊として大きく形をとらず、丸をいくつか重ねるように輪郭を描くと、雲特有のもこもことした質感が出ます。陰影がなくても、輪郭の凹凸だけで雲だと認識されるのがこのレベルのポイントです。
レベル2: ふつう

特徴 — 白のベースに、下側へ向けて灰色がかった影を境目のはっきりした面で足した二階調の塗り方。単なる白い塊から、奥行きと重さのある雲に変わります。
描き方のポイント — 影は雲の下半分、特にでこぼこのくぼんだ部分に沿わせて配置します。境界をぼかさずくっきり塗ることで、簡単な塗り分けでも立体感が出しやすくなります。光は上から当たっている前提で、影は必ず下側に置くという原則を守ることが重要です。
レベル3: リアルめ

特徴 — 影の境目をやわらかくぼかし、雲の底面に光がにじむようなハイライトを加えた塗り方。空気中の水滴でできている雲特有の、輪郭が定まらない質感が表現されています。
描き方のポイント — 陰影の境界をエアブラシやぼかしツールで馴染ませ、色の変化をなだらかにします。雲の底には、地上や水面からの反射光(照り返し)を明るい色でふんわりと入れると、実物に近い透明感が出ます。輪郭線をあえて使わず、色の濃淡だけで形を表現するのも実物に近づけるコツです。
まとめ
同じ雲でも、シルエットだけ、影を足す、ぼかしと照り返しを加える、という3段階で見え方が大きく変わります。自分のイラストのタッチや作業スピードに合わせて、レベルを選んで描き分けてみてください。他の背景・モチーフの描き方は背景・モチーフの記事一覧へ。
